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ATEC 7th Asian Theatre Schools Festival
『はたしに』
公演概要
左門という名の上がらない若い学者がいた。友人や師などもおらず、妹と二人でつつましく暮らしていた。ある日、近所に暮らす知人の家を訪ねると、そこで熱病にうかされる赤名宗右衛門に出会う。 宗右衛門は遠方から故郷へ帰る道中で病にかかり、この地で助けを求めたのだった。左門は一目会った瞬間えもいわれぬ縁を感じ、知人に宗右衛門の看病を申し出る。かいがいしく世話をする中で二人は意気投合し、深い絆によって「義兄弟」の関係を結ぶのだった。 しかし、体が快方に向かい、宗右衛門は故郷へ帰ってしまう。宗右衛門は「秋の重陽の佳節に必ず戻る」と約束して左門のもとを発った。 約束の日を迎え、左門は宗右衛門を迎える準備に奔走する。けれども日が沈んでもその姿は見えず、夜になりついに現れた宗右衛門は、異様な空気を纏っていた。何も語ろうとせず、料理や酒にも手をつけようとしない。様子を見かねた左門がどうにかわけを聞くと、宗右衛門は「自分はすでに出雲で自害した」と故郷での自分の顛末を語り始める——。 「雨月物語」の一編「菊花の約」を引用し、血の繋がり、名前のある分かりやすい関係性から外れたふたりを描く。
クレジット
作:福島さや乃
演出:工藤咲喜
出演:會田涼馬/石本雄大/大久保佑南/工藤千鶴
照明:南香織(演劇学科教員)
音響:今井春日(演劇学科教員)
舞台監督:時田有彩
制作・宣伝美術:千田ひなた
日時
令和6年5月19日(日)
※一般観覧はございません。
会場
北京 中央戯劇学院(北京昌平区宏福中路4号)
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『はたしに』舞台写真
『はたしに』舞台写真
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